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他のシナリオはある程度舞台となった時代に合わせた文化が取り入れられていることが多いが、原始編だけはどう見ても原始時代を超越したネタが多数登場する。
先史時代(文字を使用する前の人類の歴史)を描いているため、現代における資料が乏しいということもあるが、一番の理由は、下で紹介する「ギャートルズ」のギャグ漫画的原始時代の世界観が大きく影響しているからだろう。
それに加えて、原始編デザイン担当、小林よしのり先生の作風からの影響も大きいと思われる。小林先生の代表作「おぼっちゃまくん」(1986年~1994年掲載)を含め、連載していた月刊コロコロコミックは児童向けのギャグ漫画が多数掲載されている。「おぼっちゃまくん」は、児童向けの下ネタも多めであり、アイテム名及び、ポゴやゴリたちの技の演出にも反映されている。
(下ネタに関しては、リメイク版で「ざきの後ろの髪の毛が少し伸びた」など、多少の変更点が見られるが、大幅な変更点はない)
なお、SFC版発売前は月刊コロコロコミック誌上の企画として小林先生の「ライブ・ア・ライブ」関連の連載企画が掲載されていた。

下ネタが目立つ中、原始編エンディングもそのように感じる人もいるかもしれないが、実は本作において非常に重要なシーンである。人の死が多く描かれる本作において、人が生まれる瞬間がベストエンドで描かれることになる。リメイク版なら最終編でポゴを主人公に選び、パワーアップした演出もぜひ見ていただきたい。

ギャートルズ / はじめ人間ギャートルズ

1965年に連載を開始した、園山俊二氏による漫画「ギャートルズ」「はじめ人間ゴン」「はじめ人間ギャートルズ」、そのアニメ化作品「はじめ人間ギャートルズ」は架空の原始時代を描いたギャグ漫画で、本作の原始編のみならず、多くのサブカルチャーに影響を与えた。
(「ギャートルズ」は青年誌に掲載された、ゴンの登場しない作品。子供向けにゴンが登場するようになったのが「はじめ人間ゴン」「はじめ人間ギャートルズ」である)
SFC版発売後の1996年には「はじめ人間ゴン」のタイトルでリメイク版アニメがNHK BS2にて放送され、地上波での再放送も行われたので、こちらで知ったという人もいるかもしれない。

毛皮をまとっただけの服装に石斧といった原始人のビジュアル、だだっ広い荒野や洞窟での生活、食糧庫などに置いてある巨大な輪切り肉や、骨の周りに肉が巻き付けてある「マンガ肉」の記号的表現が良く知られるようになったのも「ギャートルズ」である。

マンガ肉 - Wikipedia

SFC版攻略本には、「主人公とゴリの関係はギャートルズのゴンとドテチン」とある通り、ギャートルズの主人公・原始人の少年ゴンと、その相棒であるゴリラのドテチンが、本作のポゴとゴリの元ネタになる。
SFC版開発中、ゴリの開発コードネームがそのまま「ドテチン」だったことも、SFC版攻略本インタビューに書かれている。
ゴンは硬い石頭の持ち主であるが、ポゴの技「ズドゲラデイン」の説明に「上空から石頭を食らわせる」とあり、石頭が共通している。
その他、ギャートルズに登場する眼鏡をかけたモグラのヒネモグラは、本作の敵「ケケモグラ」の元ネタ。
原始人たちはマンモスのことを「マンモー」と呼ぶのだが、これがキングマンモーの「マンモー」の元ネタだろう。

原始家族フリントストーン

原始家族フリントストーン - Wikipedia

漫画「ギャートルズ」よりも更に前の1960年~1966年に放送された、アメリカのギャグアニメ「原始家族フリントストーン」もまた、原始人が登場するが原始時代とはかけ離れたネタが多数登場する。
こちらには石製のタイヤで走る車(ただし動力は人間の足)が登場しており、ざきたちクー族の石造りの車(らしきもの)の元ネタかもしれない。
SFC版開発スタッフのポスト(2014年8月27日)でも、動力が人間の足という構想があったことがわかる。
なお、「ギャートルズ」にも、木製ではあるが車輪のついた車っぽいものは登場している。

チキチキマシン猛レース

アメリカのテレビアニメ「チキチキマシン猛レース」(日本では1970年に放送)に登場する犬・ケンケンの笑い方(日本語吹替版のみ)は、ゴリが笑う時のモーションや声の元ネタ。
「ゴリの笑い声はケンケンのオマージュ」であることは、「LIVE A LIVE 30周年大感謝祭 -蒲田編-」で時田貴司氏が明かしている。
SFC版でのゴリの声担当もまた時田貴司氏である。
(リメイク版では、時田氏は全シナリオのワタナベ父および、功夫編のワタナベ息子、西部編のサンチョの声を担当)

キャラクターの名前

原始編キャラクター名の元ネタは特に明らかになっていないので推測のみ記す。
共通点として、ポゴたちの部族は名前がカタカナ表記、クー族のべるやざきはひらがな表記という特徴がある。
両方の部族とも、一般人の見た目が共通しているが(リメイク版に至ってはボイス担当が全員杉田智和氏だが)、SFC版開発スタッフのコメントによれば「見た目は同じだが両部族とも男女いる」とのこと。

ポゴ

ポゴ - Wikipedia

元ネタがあるとすればいくつか考えられる。
日本では1956年頃と1980年代に流行した「ホッピング」と呼ばれるおもちゃ(英語では「pogo stick」)、1985年結成の日本のパンク・ロックバンド「THE POGO」、「ポゴスティック」が元ネタになるポゴ・ダンスなど。

オランウータン - Wikipedia

こちらは元ネタとしては弱い気もするが、オランウータンの学名は「Pongo」である。
ゴリラのゴリと合わせてのネタという可能性も一応はある。
ちなみにゴリラの学名はそのまま「Gorilla」である。

ゴリ

おそらくは「ゴリラ」だから「ゴリ」であろう。

べる

英語の「鈴 / 鐘」を意味する「bell」、他には人名の「ベル」も多く、何が由来かは不明。
最強技「るーるー」が歌での攻撃であることから、音に関係したイメージとすればやはり「bell」からであろうか。
下のとおり、ざきは逆から読んで「キザ」が由来の可能性があるのだが、べるの場合は逆から読んでもこれといって意味のある言葉にならない。

ざき

「ざき」を逆から読んで「キザ」説がある。
髪をかきあげる仕草など「キザ」っぽさがあることから、由来の可能性は高い。

カップヌードルのCM「hungry?」

原始人がマンモスを追いかけるカップヌードルのCM「hungry?」(1992年から放送)は、原始編冒頭でポゴ&ゴリがマンモスと追いかけっこするシーンの元ネタ。
このCMは1993年にカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを受賞している。

「オレたちひょうきん族」のひょうきん懺悔室

ひょうきん懺悔室 - Wikipedia

1981年~1989年放送の人気バラエティ番組「オレたちひょうきん族」のコーナー「ひょうきん懺悔室」に登場する「懺悔の神様」(演:ブッチー武者氏)が、懺悔にやってきた人々に対して、「マル」「バツ」のジェスチャーで裁定を下すというコントがあったのだが、ポゴたちの集落の長老も「バツ」の時に同じジェスチャーをする。おそらく元ネタであろう。

ギギガガのワッカ

1974年~75年放送の特撮ドラマ「仮面ライダーアマゾン」におけるキーアイテム「ギギの腕輪」と「ガガの腕輪」は、装備品「ギギガガのワッカ」の名称の元ネタである。

秘密戦隊ゴレンジャー

1975年~77年放送の特撮ドラマ「秘密戦隊ゴレンジャー」は、幕末編の「五忍者」の元ネタでもあるが、原始編ではゴレンジャー側のメカの名称が、ざきのスキルの名称の元ネタになっている。
SFC版ではほぼそのまま(ひらがな表記になっただけ)だったが、リメイク版では諸々に配慮したのか、名前が少し変更された。

  • バリブルーン:飛行戦艦
  • バリドリーン:バリブルーンの後継機
  • バリタンク:6輪戦車
  • バリキキューン:気球型飛行メカ

「コーラのビン」使用時の技「ばりばりどりーん」も「バリドリーン」が元ネタだからか、リメイク版では「ばりばりどりー!」に変更された。

ボーラ

ボーラ (武器) - Wikipedia

攻撃アイテム「ボーラ」は、実在する投擲武器「ボーラ」から。複数の紐の先に石などのおもりをつけて投げつける武器である。
リメイク版での説明「投げて敵の足を絡めとるヒモ」、そしてアイテム合成時には「かたい石」と「かわひも」を合成することからも、実在の「ボーラ」ほぼそのままと思われる。
なお「bola」はスペイン語またはポルトガル語の「Ball」が語源。

ハナかざり

リメイク版では「ハナのかわいい髪飾り」と説明がついたことや、荒野に落ちている「ハナかざり」の匂いが花のマークなので、明らかに「花飾り」だとわかるのだが、SFC版では何の説明もなく、マップにアイテムが落ちてもいなかった(匂いで判別できなかった)ため、「花飾り」か「鼻飾り」かが判別できなかった。
原始時代という世界観のため、「鼻飾り」を想像したプレイヤーも多かったのではないかと思われる。

リメイク版ではべるの匂いも花のマークであることから、荒野の「ハナかざり」は、クー族の集落からポゴたちの住む洞窟へと逃げる最中のべるが落としたのかもしれない、という想像もできるのが面白いところである。

ぼいんビーナス

装備品兼回復アイテムの「ぼいんビーナス」は、女性をかたどった石器時代の像の総称「ヴィーナス小像」が元ネタだろう。
「ヴィーナス小像」の中で有名なものは「○○のビーナス」と呼ぶことが多く、本作の「ぼいんビーナス」の名称の元ネタになっていると思われる。
リメイク版では、アイテムの解説に「ぼいん像に祈りを捧げ回復」とあるので、やはり「ヴィーナス小像」が元ネタでほぼ間違いないだろう。

モンスターの名称

かつて生息していたが、今は絶滅した動物が元ネタになっていることが多い。
また、上で述べたカップヌードルのCMはマンモス以降シリーズ化され、本作に登場しているモンスターのうちブロントテリウム、シンテトケラス、モアのバージョンもあるため、この3種はCMから採用された可能性もある。
「ギャートルズ」にもマンモス以外に、ワニやサーベルタイガーっぽい動物(作中では「豹」と呼ばれているが牙が長くサーベルタイガーっぽい)などが登場しており、こちらも元ネタの可能性がある。
いずれにしても、居住地域も年代もバラバラであり、原始編の舞台の年代や場所は特定できない。
また、2020年代では、ヒト属はおよそ200万年前にアフリカでアウストラロピテクス属から別属として分化し、ヒトの属するホモ・サピエンスは40万から25万年前に現れた、という説が支持されており、本作における絶滅した動物たちと生存していた時期がズレていることが多い。
色々な要素がごちゃまぜなのも、ギャグ漫画的世界ならではである。
共通しているのは、一般的に恐竜が絶滅したといわれる中生代白亜紀以降の新生代の生物のみ(アルコサウラ除く)、ということである。
ラストボスである恐竜のおーでぃーおーの異質さの演出のためであろう。

SFC版ではメスの場合名称の最後に「♀」マークを付けていたが、モンスター名の文字数制限(最大8文字)をオーバーした時は無理やり名前の一部をカットして「アーケオ♀」「サーベルタイガ♀」「ブロント♀」としていた。
リメイク版では文字数制限がなくなったため、「名称+♂または♀」という形式に統一されている。

絶滅した動物一覧 - Wikipedia

シンテトケラス

シンテトケラス - Wikipedia

新生代中新世後期(約2,300万年前から約500万年前)の北アメリカ大陸に生息していた草食獣「シンテトケラス(Synthetoceras)」から。
見た目はシカに似ている。
SFC版では「シンテトラケス」表示で、リメイク版では「シンテトケラス」となっているため、SFC版の表記は誤字だったということだろう。

アーケオテリウム

アルケオテリウム - Wikipedia

新生代古第三紀漸新世(約3,400万年前から約2,300万年前)に北アメリカ大陸やユーラシア大陸に生息していた「アルケオテリウム(Archaeotherium) またはアーケオテリウム」から。
イノシシに似た大型草食動物。

原始バイソン

バイソン属 - Wikipedia

「原始バイソン」という名前の生物自体は存在しないが、絶滅したバイソン属の中に後期更新世(12万6000年前から1万1700年前)に生息していた「Bison antiquus」(ムカシバイソン)という種がいるので、このあたりが元ネタだろうか。
また英語版では「Bison Bull(♀はBison Cow)」だが、英語版は日本語版のように原始編モンスターの名前が学名から取られていない(日本語版とは全面的に変更)ので、「原始バイソン」についてはやはりわからない。

サーベルタイガー

剣歯虎 - Wikipedia

漸新世(約3,400万年前から約2,300万年前)後期から更新世(約258万年前から約1万1700年前)にかけて栄えたネコ科に属する食肉獣の中で、上顎犬歯がサーベル状となったグループを、剣歯虎またはサーベルタイガーという。
前歯(牙)が長いトラのような見た目。

ブロントテリウム

ブロントテリウム - Wikipedia

始新世末期から漸新世前期(約4,000万年前から約3,100万年前)に生息していた「ブロントテリウム (Brontotherium)」から。
見た目はサイっぽい。

モア

モア - Wikipedia

ニュージーランドに生息していた、飛ぶことができない巨大鳥類「モア(Moa)」から。
絶滅した時期については諸説あるが、17~18世紀あたりにすべての種が絶滅したといわれている。

ファルラルコス

フォルスラコス - Wikipedia

新生代中新世(約2,300万年前から約500万年前)のパタゴニアに生息した飛べない鳥類の「フォルスラコス(Phorusrhacos)」から。
発見者のフロレンティーノ・アメギノはフォルスラコスと命名した後、学名をより文法的に正しい「フォロラコス(Phororhacos)」としたのだが、現在では先取権の法則に従って最初の「フォルスラコス(Phorusrhacos)」が採用されている。
本作の「ファルラルコス」は、「フォロラコス」と「フォルスラコス」を混ぜたような名称となっているが、どうして「ファルラルコス」となったのかまではわからない。

アルコサウラ

アルコサウルス - Wikipedia

古生代ペルム紀(約2億9900万年前から約2億5190万年前まで)に生息していた、ワニに似た爬虫類「アルコサウルス(Archosaurus)」が元ネタと思われる。
他のモンスターが新生代由来なのに対し、アルコサウラだけが古生代からと、かなり年代が異なる。
恐竜の出現が中生代三畳紀中期(2億4330万年から2億3323万年前)からという説があるため、もしかするとアルコサウラはラストボスのおーでぃーおーより古くから存在している生物かもしれない。恐竜が絶滅しても同じく爬虫類のワニ(他にはトカゲや蛇なども)は絶滅しなかったのは何故かは現在でも議論されている。
また、アルコサウラは洞窟地下にしか出現しないという点も、何らかの暗喩かもしれない。ケケモグラも地下のみだが、モグラは地中で生活している種が多いため(またフィクションでそういう面が強調されることが多い)、アルコサウラについてはやはり何かしらの意図をもって地下のみに出現するよう設定された可能性がある。
ただし、都市伝説の「下水道のワニ」(下水道のワニ - Wikipedia)が元ネタという可能性もあるが。

なお、SFC版では敵に設定された隠しパラメータ「種族」が存在しているが、原始編において「恐竜」に設定されているのは、アルコサウラとラストボスのおーでぃーおーだけである。
(中世編のドラゴン系の敵や、最終編ではグラシャラボラスやアムルクレチアも「恐竜」に設定されている)

ナウマンゾウ

ナウマンゾウ - Wikipedia

約1万5000年前までの日本列島に生息していたゾウ「ナウマンゾウ(英:Naumann's elephant 学名:Palaeoloxodon naumanni)」から。

マンモス

マンモス - Wikipedia

哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属 (Mammuthus) に属する種の総称。
約400万年前から1万年前頃に絶滅したとされる。

現在地球上で生存が確認されているアジアゾウやアフリカゾウは体毛が少ないが、本作ではナウマンゾウ、マンモス、キングマンモー共通のドット絵で、ふさふさの毛が全身に生えたデザインである。
日本列島からも化石が発見されている「ケナガマンモス」がモデルとなっているのだろう。
ナウマンゾウも毛に覆われていたと推測されているらしい。

おーでぃーおー

名前は「オディオ」及び、原始編っぽいネーミングからであろう。
キャラクターの名前由来でも触れたが、クー族のざきとべるは名前がひらがな表記であること、クー族が生贄を捧げる存在であることから、(言葉のない時代だが)クー族由来の名称なのかもしれない。
SFC版取扱説明書では「オディオザウルス」と記されており、開発中の仮名称がそのまま取扱説明書に残ってしまったものと思われる。

ティラノサウルス - Wikipedia

ビジュアル面の元ネタは史上最大級の肉食恐竜、ティラノサウルスだと思われる。
ファイナルファンタジーシリーズにも敵モンスターとしてティラノサウルスが登場し、初出は6作目。
6作目では雑魚敵として登場するが、下手なボスよりも強い。

ジュラシック・パーク (映画) - Wikipedia

SFC版発売の一年前、1993年に公開された映画「ジュラシック・パーク」は全世界でヒットし、当時は恐竜ブームが起きている。
ファンタジーな世界観のファイナルファンタジーシリーズにまで恐竜が登場したのは、恐竜ブームが背景にあると思われる。
また、1970年代以前、恐竜といえば「直立し尻尾を引きずって歩く」という姿が図鑑などで描かれていた。1954年の映画「ゴジラ」のゴジラも、当時の恐竜の復元図がモデルだろう。
1970年頃の恐竜研究(恐竜ルネッサンス - Wikipedia)で、「直立し尻尾を引きずって歩く姿」から、現在の「前傾姿勢で尾を浮かせた姿」に移行している。
現在の前傾姿勢の恐竜は、一般的には映画「ジュラシック・パーク」で広まったと言われており、本作のおーでぃーおーも、「ファイナルファンタジーVI」のティラノサウルスも、前傾姿勢で描かれている。

人面石

火星の人面岩 - Wikipedia

荒野にある人面石の元ネタは、おそらく「火星の人面岩」で、スクウェアのゲームでは「ファイナルファンタジーIV」の月面に人面石が登場したのが初出。
ただしSFC版の「ファイナルファンタジーIV」では特に何のイベントもないお遊び要素であり、後にリメイク版でイベントが追加された。
以降、「ファイナルファンタジーV」や「聖剣伝説2」でも小ネタとして登場する。
調べるとイベントが発生するのは、スクウェアのゲームでは本作が初のようである。

近未来編解説の最後でも記したが、「火星の人面岩」も、オカルト・心霊・超常現象ネタとして一時期流行していた。

モノな石

SF編のストーリーの元ネタでもある映画「2001年宇宙の旅」に登場する未知の存在「モノリス」(巨大な石板のような物体)が、「モノな石」の元ネタ。
映画「2001年宇宙の旅」の冒頭部分で、モノリスにより知恵を得たサルが骨を空に放り投げるというシーンがあるが、これが「洞窟の石板にアイテム『ホネ』を使うと『モノな石』を入手できる」イベントの元ネタである。
洞窟の石板の見た目も、映画内の「モノリス」に似ている。
また、「モノリス」は猿人に知恵を与え進化を促しており、ここから「モノな石」が本作で最も「知」(SFC版)または「特攻」(リメイク版)の値を上昇させるアクセサリーとして設定されたのだと思われる。
使用時の技が「天使のリサーチ」であり、敵の情報分析を行う能力を持つことにも反映されている。

原始編の隠しイベントである、キングマンモーやモノな石関連については、SFC版スタッフから以下のようなコメントがある。

コーラのビン

ミラクル・ワールド ブッシュマン - Wikipedia

1980年製作(日本では1982年公開)のコメディ映画「ミラクル・ワールド ブッシュマン」は「コーラのビン」の元ネタ。
飛行機パイロットが自家用機で飛行中、「コーラの瓶」を現代文明とは縁のないブッシュマン族の集落近くに落としてしまい、この瓶をめぐる争いが起こる……というあらすじ。
本作においては、キングマンモーが「コーラのビン」を現代文明とはまったく異なる世界である原始時代に落とす(ドロップアイテムという意味で)、という点で「ミラクル・ワールド ブッシュマン」のパロディになる。
元ネタとは異なり、原始時代に「コーラのビン」は明らかにおかしいのだが、これもまたギャグ漫画的原始時代ネタということになるだろうか。

先に上げた「ギャートルズ」「原始家族フリントストーン」も、原始時代にはない「石で作られた貨幣」などが登場し、これらは単純にギャグ要素である以外に、現代社会への皮肉、文明批判の側面があった、という点も留意していただきたい。
(本作の「コーラのビン」にそこまでの意味があったかというと、多分ギャグ要素とオマージュ以外の意味はなかったのではないか、とは思うが)

余談 リメイク版追加点について

リメイク版ではTIPSにて、荒野の合成屋について「崖の手前の者と対岸にいる者は生き別れた双子で、再会のため橋をかけるべく、今日も素材を集め続ける」とあるが、これはSFC版開発スタッフがポストした内容が元になっているようだ。

他にも、SFC版ではクー族集落の最後の通路にて、ポゴとゴリがクー族をひたすら撃破していたシーンが、リメイク版ではメスゴリラたちが助けに入ってくれるように変更されているのだが、これも以下ポストが元のようである。



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