基礎知識
戦闘関係
前ページのサモのスキル「ほいこーろー」の検証に続き、ここでは敵のスキル「賄賂」のダメージ量について掲載する。
「賄賂」は、幕末編の商人と家老、最終編のポリディクティスが使うスキルで、「ほいこーろー」とほぼ同じ仕様と思われる。
SFC版での名称は「わいろ」であり、「わいろ」については、SFC版攻略の「ほいこーろー」調査ページの後半に掲載した。
SFC版では、「ほいこーろー」「わいろ」どちらもランダム固定ダメージではあったものの、仕様が少し異なっており、
と、なっていた。つまり計算方法がそれぞれで少し異なるようである。
リメイク版ではどうなのか、「ほいこーろー」と同じく、「賄賂」のダメージ量を500回試行して確認した。
今回の検証では、敵が使用する「賄賂」のダメージ量計算方法は、敵の種類によらず同一とする。また、「ほいこーろー」同様、敵味方のステータスは関係なくランダム固定ダメージとする。
先に記したとおり、「賄賂」を使うのは、幕末編の商人、家老、最終編のポリディクティスの3種。
最終編はランダムエンカウントのため、検証の上でポリディクティスだけを狙うのは手間がかかる。
また、家老は「賄賂」と攻撃範囲が被る「斜め斬り」なども使用することから、SFC版の検証と同じく、幕末編の商人の1体目(固有名称は「越前屋」)とエンカウントして、ひたすら「賄賂」をくらい続けることにした。
SFC版では「わいろ」の命中が低めで、味方が低レベルの状態で「わいろ」をくらう必要があったのだが、リメイク版ではおぼろ丸がレベル10(回避の値は21)でも「賄賂」がほぼ確実に命中するようである。少なくとも検証中、向きに関係なく、一度も回避できなかった。
そこで、とらわれの男とカラクリ丸をパーティに入れた状態で、商人に話しかけて戦闘に入る→3キャラで商人に隣接し「賄賂」を繰り返す→適当にダメージをくらった時点で「逃げる」で逃げて仕切り直す、を繰り返してダメージ量を記録した。
結果、リメイク版では、「ほいこーろー」と「賄賂」はほぼ同一の仕様と思われる。
「賄賂」はダメージ量の下限が1、上限は99と、「ほいこーろー」のダメージ量と同じようである。
ただしダメージ量上限については99であるという保証はできない。今回の検証では99が上限値だったというだけである。
SFC版ではダメージ量が3桁、つまり100が出ることもあったのだが、リメイク版ではどうなのか不明。
データはlal_wairo - Googleスプレッドシートにまとめて掲載した通りで、500回の平均値は47.3だった。
「ほいこーろー」の平均値は49.3だったので、ほぼ同値、あるいは「賄賂」の方がわずかに低めという程度。
「ほいこーろー」と同じく、平均はほぼ50、つまり中央の値と見て良さそうである。
また、特定の値が出やすい、ということもなさそうである。
下は500回中の各ダメージ量の出現回数である。
ダメージ量 | 出現回数 | ダメージ量 | 出現回数 | ダメージ量 | 出現回数 | ダメージ量 | 出現回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 26 | 5 | 51 | 7 | 76 | 5 |
2 | 6 | 27 | 3 | 52 | 3 | 77 | 3 |
3 | 8 | 28 | 3 | 53 | 6 | 78 | 5 |
4 | 10 | 29 | 4 | 54 | 6 | 79 | 8 |
5 | 4 | 30 | 8 | 55 | 5 | 80 | 4 |
6 | 10 | 31 | 1 | 56 | 4 | 81 | 3 |
7 | 3 | 32 | 3 | 57 | 5 | 82 | 6 |
8 | 5 | 33 | 4 | 58 | 6 | 83 | 3 |
9 | 4 | 34 | 2 | 59 | 7 | 84 | 5 |
10 | 3 | 35 | 11 | 60 | 5 | 85 | 5 |
11 | 10 | 36 | 4 | 61 | 6 | 86 | 2 |
12 | 11 | 37 | 2 | 62 | 3 | 87 | 7 |
13 | 6 | 38 | 5 | 63 | 6 | 88 | 1 |
14 | 4 | 39 | 9 | 64 | 8 | 89 | 4 |
15 | 2 | 40 | 2 | 65 | 4 | 90 | 2 |
16 | 9 | 41 | 4 | 66 | 5 | 91 | 4 |
17 | 15 | 42 | 7 | 67 | 2 | 92 | 3 |
18 | 7 | 43 | 8 | 68 | 3 | 93 | 10 |
19 | 3 | 44 | 3 | 69 | 5 | 94 | 6 |
20 | 7 | 45 | 2 | 70 | 7 | 95 | 9 |
21 | 4 | 46 | 5 | 71 | 2 | 96 | 4 |
22 | 2 | 47 | 2 | 72 | 2 | 97 | 4 |
23 | 4 | 48 | 4 | 73 | 3 | 98 | 3 |
24 | 6 | 49 | 8 | 74 | 7 | 99 | 5 |
25 | 4 | 50 | 9 | 75 | 3 |
こちらも「ほいこーろー」同様、どの数値も均等な確率で出現するのではないか、と思われる。
1~99の値どれもが1回以上出現している。
一方で10回以上出現しているダメージ量もあるが、これは乱数によるバラつきであろう。
結論としては、リメイク版では「ほいこーろー」と「賄賂」の仕様はほぼ間違いなく同じ仕様であると思われ、
ダメージ量は敵味方のステータスに関係なく、1~99の値からランダムで選ばれ、特に出やすい数値はなく平均値は50付近である
と推測される。
以上より、「ほいこーろー」「賄賂」どちらもSFC版よりもダメージ量が高くなる傾向が見られる。
特に、SFC版「わいろ」は「ほいこーろー」より平均ダメージ量が低めとなっていて味方側に有利だったのだが、リメイク版の「賄賂」は、「わいろ」よりダメージ量期待値がかなり上がったということになる。
全体的に戦闘難易度が下がったリメイク版だが、「賄賂」については逆に難易度が上がる調整が入ったということになり、初見で家老や商人と戦ってみたら「賄賂」で大ダメージをくらうという可能性も高い。
おぼろ丸の初期HPの値はSFC版よりも上がっているので、「初期レベルのおぼろ丸がHP最大値の状態だったのにいきなり99ダメージをくらってゲームオーバー」という事態こそ避けられるが、油断できない相手ということに変わりはない。