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「賄賂」のダメージ量の検証

前ページのサモのスキル「ほいこーろー」の検証に続き、ここでは敵のスキル「賄賂」のダメージ量について掲載する。
「賄賂」は、幕末編の商人と家老、最終編のポリディクティスが使うスキルで、「ほいこーろー」とほぼ同じ仕様と思われる。
SFC版での名称は「わいろ」であり、「わいろ」については、SFC版攻略の「ほいこーろー」調査ページの後半に掲載した。
SFC版では、「ほいこーろー」「わいろ」どちらもランダム固定ダメージではあったものの、仕様が少し異なっており、

  • SFC版「ほいこーろー」は、ダメージ量の範囲が2~99で、1000回の試行による平均ダメージ量は32.4
  • SFC版「わいろ」は、ダメージ量の範囲が1~100で、1000回の試行による平均ダメージ量は17.2

と、なっていた。つまり計算方法がそれぞれで少し異なるようである。
リメイク版ではどうなのか、「ほいこーろー」と同じく、「賄賂」のダメージ量を500回試行して確認した。

今回の検証では、敵が使用する「賄賂」のダメージ量計算方法は、敵の種類によらず同一とする。また、「ほいこーろー」同様、敵味方のステータスは関係なくランダム固定ダメージとする。
先に記したとおり、「賄賂」を使うのは、幕末編の商人、家老、最終編のポリディクティスの3種。
最終編はランダムエンカウントのため、検証の上でポリディクティスだけを狙うのは手間がかかる。
また、家老は「賄賂」と攻撃範囲が被る「斜め斬り」なども使用することから、SFC版の検証と同じく、幕末編の商人の1体目(固有名称は「越前屋」)とエンカウントして、ひたすら「賄賂」をくらい続けることにした。
SFC版では「わいろ」の命中が低めで、味方が低レベルの状態で「わいろ」をくらう必要があったのだが、リメイク版ではおぼろ丸がレベル10(回避の値は21)でも「賄賂」がほぼ確実に命中するようである。少なくとも検証中、向きに関係なく、一度も回避できなかった。
そこで、とらわれの男とカラクリ丸をパーティに入れた状態で、商人に話しかけて戦闘に入る→3キャラで商人に隣接し「賄賂」を繰り返す→適当にダメージをくらった時点で「逃げる」で逃げて仕切り直す、を繰り返してダメージ量を記録した。

結果、リメイク版では、「ほいこーろー」と「賄賂」はほぼ同一の仕様と思われる。
「賄賂」はダメージ量の下限が1、上限は99と、「ほいこーろー」のダメージ量と同じようである。
ただしダメージ量上限については99であるという保証はできない。今回の検証では99が上限値だったというだけである。
SFC版ではダメージ量が3桁、つまり100が出ることもあったのだが、リメイク版ではどうなのか不明。

賄賂・1zoom_in
賄賂・99zoom_in

データはlal_wairo - Googleスプレッドシートにまとめて掲載した通りで、500回の平均値は47.3だった。
「ほいこーろー」の平均値は49.3だったので、ほぼ同値、あるいは「賄賂」の方がわずかに低めという程度。
「ほいこーろー」と同じく、平均はほぼ50、つまり中央の値と見て良さそうである。
また、特定の値が出やすい、ということもなさそうである。
下は500回中の各ダメージ量の出現回数である。

ダメージ量出現回数ダメージ量出現回数ダメージ量出現回数ダメージ量出現回数
1 4 26 5 51 7 76 5
2 6 27 3 52 3 77 3
3 8 28 3 53 6 78 5
4 10 29 4 54 6 79 8
5 4 30 8 55 5 80 4
6 10 31 1 56 4 81 3
7 3 32 3 57 5 82 6
8 5 33 4 58 6 83 3
9 4 34 2 59 7 84 5
10 3 35 11 60 5 85 5
11 10 36 4 61 6 86 2
12 11 37 2 62 3 87 7
13 6 38 5 63 6 88 1
14 4 39 9 64 8 89 4
15 2 40 2 65 4 90 2
16 9 41 4 66 5 91 4
17 15 42 7 67 2 92 3
18 7 43 8 68 3 93 10
19 3 44 3 69 5 94 6
20 7 45 2 70 7 95 9
21 4 46 5 71 2 96 4
22 2 47 2 72 2 97 4
23 4 48 4 73 3 98 3
24 6 49 8 74 7 99 5
25 4 50 9 75 3  

こちらも「ほいこーろー」同様、どの数値も均等な確率で出現するのではないか、と思われる。
1~99の値どれもが1回以上出現している。
一方で10回以上出現しているダメージ量もあるが、これは乱数によるバラつきであろう。

結論としては、リメイク版では「ほいこーろー」と「賄賂」の仕様はほぼ間違いなく同じ仕様であると思われ、
ダメージ量は敵味方のステータスに関係なく、1~99の値からランダムで選ばれ、特に出やすい数値はなく平均値は50付近である
と推測される。

以上より、「ほいこーろー」「賄賂」どちらもSFC版よりもダメージ量が高くなる傾向が見られる。
特に、SFC版「わいろ」は「ほいこーろー」より平均ダメージ量が低めとなっていて味方側に有利だったのだが、リメイク版の「賄賂」は、「わいろ」よりダメージ量期待値がかなり上がったということになる。
全体的に戦闘難易度が下がったリメイク版だが、「賄賂」については逆に難易度が上がる調整が入ったということになり、初見で家老や商人と戦ってみたら「賄賂」で大ダメージをくらうという可能性も高い。
おぼろ丸の初期HPの値はSFC版よりも上がっているので、「初期レベルのおぼろ丸がHP最大値の状態だったのにいきなり99ダメージをくらってゲームオーバー」という事態こそ避けられるが、油断できない相手ということに変わりはない。



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